今回は服系。フラットヘッドのカーコート、HHC-03です。
1.3mm厚のホースハイドを圧縮し、1.0mm厚にしたものを使用しているそうで、鞣しはクローム。その後にワックスを染み込ませる加工をしてある、との店員さん談。
フラットヘッドが好きな人はお気づきかもしれませんが、HHC-03というモデルはオフィシャルサイトに掲載されていません。本当は2012年の秋冬モデルなのですが、どうも革をうまく仕上げるのが難しかったらしく、かなり少量しか生産できなかったようです。自分の分も、入荷したのは遅れに遅れて1月下旬でした。一応、今でも一部店舗で、ひっそりと在庫が一着だけ置いてあったりはしますね。同様の革を使用した、次年度モデルのHHC-04はきちんと生産できたようで、サイトにも掲載されています。そんな感じでちょっとだけ、レアなモデルです。
フロント。ボタンは水牛だった気がします。写真はちょっとブレ気味。
ハンドウォーマーポケット。内張は、後で出しますがライニングと同じですべすべした素材。手を突っ込みやすいですが、暖かさに関してはちょっと劣るかも?です。
この辺はブレが少ないので分かりやすいですが、ホースハイドならではの細かいシボやハリのある質感がお気に入りです。圧縮されていますが薄手になっているので、ライダースのようなガチガチの硬さはありません。
反対側。
ボタンのアップ。
カーボポケット。ちょっとした文庫本くらいなら入ります。
背中。アクションプリーツも入っているので、動く時につっぱらず、動きやすくなっています。お尻が大体隠れるくらいの着丈なので、冬場にも冷えずに良い感じです。
ライニングと内ポケット。真っ赤で派手です(笑)。ご覧の通り、ライニングはかなり薄手です。これだけだと寒そうに見えますが、内綿にシンサレートが入っています。シンサレートは薄くてもとても暖かい素材で、手袋だとかアウトドアウエアなんかにもよく使われています。なので、薄手に仕上がってもこもこしていないのですが、これでも冬場に着るのに十分なほど、しっかりした保温性もあります。
好みにもよるでしょうが、フラットヘッドやアイアンハートなどは、割とこの辺の今の素材も取り入れて、機能性も確保しているのが好きですね。寒いのは苦手なので……。
反対側。
次はお待ちかね?経年変化の写真です。
買ってまだ一年、冬場にしか着ないので、それほど変化はありませんね。腕の所に皺が入っているくらいです。手入れはほとんどブラッシングだけで、丁寧にツヤを出したい時はコロニルの山羊毛ブラシ、埃を落としたりざっと表面を手入れしたい時は馬毛ブラシでブラッシングしているだけです。クリームやオイルは、擦れて傷というか毛羽だった所にディアマントを塗って、その後ブラッシングしている程度です。
買った際も、かなりワックスが染み込んでいるため、何年かは動物性のオイルを入れるとすぐにでろでろに柔らかくなってしまうし、入れるなら植物性のクリームだけど油分過多になってしまうかもしれないのでブラッシングだけで良いのでは、という話を聞いたので、その通りにしています。まあ問題は無いので、しばらくはこれで良いかな、と思います。あ、ただし購入直後にお約束として防水スプレーはしましたね。水には弱いので、なるべく濡らさないのが良いですが、不意の雨など転ばぬ先の杖として。
参考までに、手入れに使っているものを貼っておきます。コロニルのディアマントは、後継製品のシュプリームになっていますね。コロニルの製品は無難で、どんな革に使っても失敗が無いので、色々と持っています。ただし、当然ながら合皮には使用しても効果は無いです(笑)。一回、気づかないで塗ったらまったく染み込まないのでよく見たらパーツが一部革で一部合皮、とかいう服もありました……。
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