灰と幻想のグリムガル level.5 笑わないで聞いておくれよ

灰と幻想のグリムガルの五巻を読んだので、その感想。

詳細は続きで。

少しずつ自信を付けた所でマナト、モグゾーとそれぞれ仲間を失い、それでも立ち直り、グリムガルでの生活を続けるハルヒロ。

探索中に新たな「穴」を見つけ、トキムネらのチームと合同で探索を始める、というのが本巻の導入部です。

自身のパーティーの初代リーダーであるマナト、同期のレンジ、暁連隊のソウマ、そして今回のトキムネと、一癖ありつつも優れたリーダーたちとのこれまで行動を共にした経験から、リーダーとしての自分に自信を失うハルヒロ。

秀でた才能や、カリスマ性、飛び抜けた行動力も無く、地味で眠そうな目をしている、などなど、コンプレックス的な部分も含めて、リーダーとしての自分に悩みます。

そんな中、とある事件が起きて、リーダーとしてのハルヒロに、自身のチームとチームトキムネの命がかかってくる事になります。

果たして、ハルヒロはリーダーとして最善の判断や行動ができるのか?といった所が本巻のあらすじとなります。

良いリーダーとは何なのか?というと色々と個人個人で考えはあると思いますが、自分ではハルヒロ同様、危なげなくチームがやる事をやれるようにできるリーダーだと思います。

自分が生業としているITのシステム開発や、他にも建築・建設、医療であったりなどもそうかもしれませんが、一人で全部やる、というケースはあまりなく、何人か、場合によっては十数人くらいのチームを組んで作業をする場合がほとんどです。場合によっては、複数チームであたる事もありますが、まあそれはちょっと置いておくとして。

この時に、リーダーが強烈なリーダーシップを発揮して、チームをがんがん引っ張る、というのが理想であり、格好いいとも思えるものですが、そんなのはほとんどのケースでファンタジーでしかありません。

リーダーに選ばれるという事は、他の人より能力的に優れている部分がある、と見られて選ばれる事が多い訳ですが、それであったとしても大概は普通の人で、能力の限界を超える事はできません。

最初は強烈なリーダーシップを発揮して引っ張ろうとしていたが、途中で想定外の事態に遭遇して、プロジェクトが頓挫したり場合によってはチームが瓦解する、なんて事もざらです。

慎重に情報を収集・分析し、現実的な計画を立案・実行し、状況に応じて判断し、場合によっては方針の転換をする、というようなリーダーの方が、目立ちはしないものの、安全に事を進められる事が多いです。

実際には、この辺にも完璧にやろうとすると目立たないだけで非凡では無いセンスが求められる訳ですが、完璧ではなくともある程度のレベルでやるのであれば、頑張れば凡人にだってできる訳です。

肉体的・精神的な疲労のコントロールであるとか、能力に応じての可能・不可能な線の見極めであるとか、ぎりぎりではなく、少し余裕を見てバッファを持たせた所で調整すればなんとかなりますし。

ハルヒロは後者のリーダーであり、本巻ではその判断や行動の結果が描かれていきます。なるべく危機的な状況になる事を避け、可能な限り目的を達成できるよう、チームを進めていきます。

結末については、是非読んで確かめて欲しいと思います。現在、リーダーの立場にある人で、悩んでいる人も読んでみる事をお勧めしたいと思います。

咲く花の形は、人それぞれで構わないと思えるお話でした。


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