零 影巫女(1)

零のオリジナル漫画。大概、漫画だと何かちょっと違う、というのが多いですが、これはなかなかの出来。

原作は「天樹 征丸」氏という事で、ミステリーっぽい雰囲気もあります。

零というと、古い因習が長く残っていて、その関係で壊滅してしまった当時の古い景観を残した廃屋や廃村、断片的にその舞台に残る伝承などを民俗学を絡めて提示するスタイルが伝統的な作りとなっています。

今回は舞台となる主人公の故郷はまだ人が住む、酷い事になっていない土地ですが、それでも悪霊の集まる霊山「穢山」や主人公の家が代々受け継ぐ穢山の巫女としての「影巫女」等、それらしい雰囲気が出ています。

何より良いのが、よくホラー漫画であるグロい怖さや、びっちり付きっきりで何かが出てくる怖さより、零の嫌なタイミングで出て来て襲ってくる「嫌な怖さ」が尊重されている所ですね。

人によってはあんまり怖くない、と思うかもしれませんが、ゲームの方をやった事があると、「ああ、こんな感じ」となるような描写になっています。

まだ一巻という事で、導入部なため展開はゆっくりですが、それでも続きが気になるような掴みになっています。

零の名前を冠したホラー漫画としては、結構な出来なのではないでしょうか。まもなく発売されるゲームの方とは、直接関係のある話ではないみたいですが。

ゲームの方の話になりますが、無印XBoxで初代(Fatal Frame)、PS2の紅い蝶、刺青ノ聲、Wiiの月蝕の仮面まではプレイしていて、濡鴉ノ巫女も気になるんですが、WiiUなんですよね。

WiiUは持っていないので、このためにわざわざ本体を買うとなると、ちょっと腰が重くなる所です。公式のPVなどを見るとイマイチだった月蝕と比べるとかなり出来が良さそうなので、非常に気になる所なのですが……。

初代の方は、PS2版についてはベストで安くなっているので、ホラーゲームが好きでやった事が無い人には是非やってみて欲しい一作です。ちょっと難しいですが、和風ホラーならではの怖さが堪能できる傑作だと思います。


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