転醒のKAFKA使い

転醒のKAFKA使いを読んだので、感想など。

ろーどぐらすで比嘉智康氏を知った口ですが、ろーどぐらす以降、「泳ぎません。」「覚えてないけど、キミが好き」はかなり日常寄りで、あんまり突拍子も無い展開はありませんでしたが、「転醒のKAFKA使い」では見事復活、といった所です。

高校生のライトノベル作家が、書いている話が実は前世の記憶のもので、前世では異能力を持っていた。同じように、前世から転生した仲間もいて……というような話です。

いつもの日常的な話もありますが、今作は展開も早く、ろーどぐらす後半のアレのような展開も一冊に収まっています。この辺が魅力ですね。

あらすじだけ見ると、何とも言えない、あんまり面白く無さそうな感じなのですが、比嘉智康氏の魅力はゆるい感じの日常生活を、キャラクターの掛け合いで面白く描ける事。

こういう、やり取り系が面白く読めるのは、キャラクターそれぞれの認識の違いや、知っている情報の違いなどを、上手く差を付けて、かつ不自然にならない設定を入れる事で、もどかしかったりひっかかりを覚えたりする展開にするのが上手い、というのがありますね。

そして、もう一歩抜けて面白い所は、そこからたまに突拍子も無い展開を突っ込んで、まったくほのぼの系ではない、対局にあるような展開にしてしまったりする事、ですね。そういう意味で言うと、本作は一冊である程度展開するので、入門編としては良いでしょう。

これを読んで気に入ったら、ろーどぐらすがとてもお勧めです。

kindle版も安いですね。スマートフォンを使える人は、こっちが良いかも。自分は紙の本が好きなので、大体紙で買ってしまうんですが。


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