コミカルなラブコメもの。
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基本的にあんまりラブコメものの漫画は好きではないのですが、これは別。一頃ずっと、これが連載されているチャンピオンを毎週買っていたのですが、引っ越しを機に荷物を減らすために買うのをやめ、代わりに単行本を揃える事にしました。それくらいお気に入り。
ヒロインに片思いしている主人公が、ヒロインが実は吸血鬼という秘密を知ってしまい、そこからあれやこれやの騒動が起こったりします。特徴的なのは、ヒロインがやたらポンコツな所で、それに伴うドタバタが楽しいです。
その辺が一部に受けて、単行本の一巻は、発売後に結構な店舗で売り切れになっていました。自分も入手するのに苦労した口ですが…。
この作品の自分としての良い所は、ラブコメにありがちな、あんまりイチャイチャベタベタしていない所です…というのは冗談として、登場人物が活き活きとしている所ですね。
絵柄も良いのですが、カットや表情の描き方が抜群で、ストーリーもギャグやコミカルなシーンが多いのですが、たまにその中にすっとシリアスな心情などを入れてくる所がとても良いですね。メリハリがあって、漫画なのに人物に躍動感があるというか。
作者の増田 英二さんはこの前に「さくらDISCORD」という作品を描いていたのですが、こちらも非常に秀逸でした。こちらはもう少しシリアスなお話ですが、笑える要素も多くておすすめ。
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どちらの作品にも言える事は、高校生の時は微妙な時期で、子供っぽい悩みと、大人っぽい悩みの両方を抱えると思います。今高校生以下の人は分からないかもしれませんが、おっさんになってから思い返すとそう思います(笑)。
両作品とも、その辺の微妙な悩みを、うまくエンターテイメントとして昇華していると思います。展開とカットと絵柄で、その描写が凄く上手い。それについつい引き込まれてしまう感じです。ただまあ、「実は私は」の方は基本ドタバタ劇なので、単純に笑いたい人にもお勧めです。
漫画としての凄みを感じたので言うと、こちらも好きですが「黄昏乙女×アムネジア」と同じ雰囲気があります。お話は全然違うのですが、こちらも人物に躍動感がありますしね。こちらも大好きな作品なので、そのうち別に紹介したい所です。
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「実は私は」は、今の所冒頭に書影を出した、5巻まで出ています。少年誌の単行本なので、価格的にもまだ手が出しやすい冊数なので、興味を持たれた方は是非。