九泉之島

離島もの猟奇オカルトホラー。

初っぱなの猟奇的な怪しい雰囲気から、数ページ後にはエロっぽい展開になるのかと思いきや、そこからちゃんと元の雰囲気に戻ります。

どこかで見た感じはあるものの、でかい屋敷、怪しい風習に怪しい一族、それを継がないといけない主人公、神社と神主一家、胡散臭いルポライターなど、雰囲気満点。

零を彷彿とさせるようなノイズ混じりの取材映像や、一族の謎に対する主人公の協力者、牛頭の全裸女の殺人鬼の登場など、盛り上がってきた所で一巻終了。続きが気になったので、二巻を書店に買いに行って読んでみると……二巻で完結!これは打ち切りになってしまったのかも。

読み終わって思ったのは、非常に惜しい作品だなぁ、という事。もうちょっと謎の風呂敷を広げて、ゆっくり謎と伏線を回収する展開に出来れば良作だったかもしれない。牛頭という事で、本当は「件の如し」の「件」のような扱いの展開があったのかも……と思ったりもしました。

一応、全二巻でもなんとか、急テンポである程度は回収でき、話もざっとはまとまっていますが、消化不良感は拭えない感じ。とはいえ、パターンにはめてこうなんじゃない?と予想していたものと、ちょっとずれる形で急転する状況と人物はなかなか魅力的。原作読まないでバトルロワイヤルの漫画版を読んだ人なんかは、ちょっと懐かしさを感じたりするかもしれません。

やや過剰気味なエロ要素を抜いて、もっとオカルト寄りにして全五巻くらいのボリュームだったら傑作になっていた気もするので、作者の今後に期待したい所です。


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